箸よく盥水を回す

こんにちは。

蒲原屋三代目、かんぶつマエストロのしんやことみです。

今日はしずおか女性起業家の会として児童虐待防止啓蒙のチャリティnightを開催しました。

店の仕事とは別に年二回、仲間と一緒に行っているこのチャリティも9回目。

メンバーが減ったり、人が集まりにくい時もあったりしましたがここまで続けて来れました。

これは応援してくださった方、協力してくださるお店があったからです。

決して私の力ではありません。

写真は、チャリティに参加してくださったSBSの原田亜弥子さんと記念撮影。

(ミーハーですみません。)

そしてこちらは、チャリティの会場を貸してくださったSHIMADAKEの市川さんとその分身に挟まれた写真です(*^^)v

市川さんは素晴らしいオルガニストなのです!

今回も会場をご提供いただきありがたいです。

このように多くの皆さんの支えでやってこれました。

実は先代もずっと参加してくれています。

ありがたいなぁ。

私の力ではないけれど、続ける事の大切さは強く感じています。

その昔、カウセリング師匠から

箸よく盥水を水を回す

という言葉を教わりました。

「盥水」とはタライのなかの水のことで、最初は著一本で盤水を回しても著しか回りません。

ところが、その箸を根気よく熱心に回し続けると周囲の水が少しずつ回るようになる。

さらにあきらめずに回し続けると、一段と輪が広がります。

そして最後には、盤水全部が大きな渦(うず)になって回るようになる。

小さな努力も続けると、大きな力になる。

決してあきらめてはいけない、という訓えです。

まさに、チャリティは盥水を箸で回すことのような気がします。

水が回るかどうかわからなくても諦めずにただひたすら回す。

回らないから諦めたくなるけどそれでも回し続ける事は本当に本当に大変な事です。

それでも、それでも、と一生懸命回し続けてきたら少し水が動いたかも?

ということを最近やっと感じる事ができるようになりました。

虐待がなくなってほしいけれど、誰かを悪者にするのではなく、

ただただ、こどもたちを応援してくれる方を増やしたい。

こどもたちが笑顔で過ごせる社会にしたい。

それだけを考えて今までやってきたように思います。

成功とか失敗とかに一喜一憂することなく「ただただ箸を回す」だけ。

きっとこれからもそんな風に続けていくのだと思います。

少しでも回る水の渦が大きくなれたらと思います。

でも、それ以上に虐待がなくなって会の役割が変わる日が来ることを願っています。

 

箸よく盥水を回す、経営も同じことなのかもしれません。

女性が生きやすい毎日を応援したい。

乾物を通して日本の食文化や安心な食についてもっともっと知ってもらいたい。

そのために日々、箸を回し続けるのが私の与えられた役割。

派手ではないけれど少しでもみなさんの役に立てるような店づくりをしていきたい。

やぱり箸を一生懸命諦めずに回すしかないのだと思います。

回しているときは、大きい渦を考えている訳ではなくただひたすら回すだけ。

ある意味「無」に近い精神状態な気がしたりします。

「努力すなわち幸福」はもう一人の師匠の言葉。

今日も幸福な一日だったのだと思います。

 

みなさまにとって乾物が身近にありますように!

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