和ナッツのヒミツ②

こんばんは。

蒲原屋三代目、かんぶつマエストロのしんやことみです。

昨日は、大袋を作らない理由を説明させてもらいました。

もし大袋を作る可能性があるなら、冬季(湿気がない時期)で 賞味期限1か月以内、販売日限定なら実現可能かな。

そんな風に考えています。

さて、和ナッツはそれ以外にもこだわってることがあります。

ひとつ目は、昆布です。

日高昆布をいれていますが、一度焼いてパリパリの状態にしています。

ちなみに小さく切るのは人力です。

あの大きさにするのに昆布をハサミでチョキチョキ切ってます。

カットした日高昆布がないからです。

海外産の安い昆布ならカットしたものがあるですが国産は小さくて2cm角。

和ナッツには大きすぎなんです。

あと、やっぱり日高昆布が和ナッツには会う気がするんですよね。

なので、手間ですがスタッフと私で切っています。

その後、昆布の厚さや空気の湿気具合をみて焼きの温度や時間を調整しています。

焼きすぎは苦くなるので美味しくないんです。

焼きが甘いとパリッとしないからちょっと残念になってします。

微妙な加減で、なかなか調整が難しいです。

ちなみに、焼きすぎたらもう商品にならないです。

だから、焼き上がりの見極めは本当に神経を使います。

ちなみに、ナッツも焼きたてを詰めています。

こちらもできるだけ酸化していない物を食べて欲しいからです。

 

ふたつ目のこだわりは、計量&袋詰めです。

ぜーんぶ混ぜて計量していると思っていますか?

実はそう簡単にはいかないのです。

中身の粒の大きさや比重がまちまちなので、混ぜたら必ずムラが出る。

起こりやすいのが、昆布がない商品。

あと、クコの実がやけに多い商品。

レーズン同士がひくっついて固まってる商品。

それを防ぐためは、面倒でも一袋分ずつ3種類をそれぞれ計量しなくてはなりません。

ほかの6種は混ぜますが、計量の際に目視でバラツキがないかチェックします。

そして3種とよく混ぜて袋に入れています。

そして、時間勝負の脱酸素剤を速攻で入れてシールをします。

脱酸素剤は、酸素と反応することによって密封した袋の中の酸素を使って酸素がない状態にします。

(ホッカイロの原理と同じ)

だから、脱酸素剤をのんびり入れていると、どんどん大気中の酸素と反応してしまいます。

そうすると、袋の中の酸素と反応しなくなってしまうのです。

入れる意味がなくなってしまうので、とにかく急ぐ!

ここまで全部手作業なんです。

実は機械で詰める事ができないかいろいろ相談したのですが、今のところは技術的に難しいそうです。

普通は、大きさを合わせることが多いそうです。

そのために、味の良くない小さいアーモンドやカシューナッツを入れるのは何か違う・・・。

素材の味を重視した結果、今の手作業になりました。

和ナッツが、マネされそうでされないのは機械化しにくいからかもしれません。

そんな訳で、できるだけ美味しい物を食べて欲しい!

そんな思いで作っています。

おかげさまで、蒲原屋の大ヒット商品になってくれて本当に嬉しい限りです。

食べたことのない方は是非一度お試しください。

味で後悔はさせません。

手が止まらないという後悔はあるかもしれませんけどね。

みなさんにとって乾物が身近にありますように。

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